初めて一人暮らし、楽しみですね。
多くの方が苦戦しながらただ段ボールに詰めるだけと思いがちな荷造りですが、効率良く梱包すると引っ越し後のしまう作業まで楽になったり、荷物に適した梱包・配送が出来ます。
今までに何回も引っ越しをしてきた私の個人的な工夫やコツ、荷造りをいつから、何からしたらいいのか、かかる時間の目安についてまとめてみました。
引越しの荷造りの順番
荷造りは早めにやりすぎると普段使う物をしまってしまうことがあるので、本格的に梱包出来るのは1~2週間前くらいからかと思います。
それまでは当分使わないオフシーズン物を梱包したり、手続きや家具家電を選ぶ時間にするといいと思います。配送なども早めの予約であれば希望日が埋まっていることもないと思います。
大まかな前日までの手順とかかった時間
※大まかに私がかかった時間なのであしからず。
- ~2週間前
- 不用品の処分:約6時間
- 物の整理:約1時間
使用頻度の低い物、梱包しないもの(家具家電、姿見など)、当日使うものなどをわける - 使用頻度の低いものを梱包:約4時間
オフシーズンの物など使わない物なので、完全に梱包してしまっても問題ないと思いますが、私は念のため1か月以上前にしまう場合は蓋をガムテープで止めずにいました。 - 手続きは早すぎると出来ないこともあるので、私はここで必要手続きの確認や買い出しをしています。掃除用品なども色々あるので引っ越し先では何をするか考えておくといいと思います。
- 引っ越し前後の数日(当日)に使う物を梱包:約2時間
~1週間前
1週間前~前日
本格手にに梱包作業をします。
大まかに書きましたが、貴重品(新居の鍵やお財布など)や当日から使うものを、わかりやすく目立つようにすると開封作業が楽です。
物が溢れて見つからないことがないので慌てません。実際の状況は人によって違うと思いますので、ご自身の状況に合わせて時間を確保してくださいね。
その際に役に立つのが次の方法です。
当日の流れを想定しておく
大まかでいいので当日から数日分の動きを考えておきます。
効率良い荷造りのためにここで重要なのは、当日必要な物や使いそうな物を把握することです。
(予定通りに動けるかどうかは意識し過ぎないでください。)
親や兄弟、友人の手伝いはある?引っ越し先への移動距離、時間はどれくらい?引っ越し業者を利用する?などを考えて予想します。
大学入学時で、新居(寮)は車で1時間半の距離にある、私の初一人暮らしの引っ越しを例にしてみます。
多少のズレはあると思いますが、大体の作業時間の目安にしてください。
- 洗濯機は共同、収納付きベッド、勉強机、IH(一口)は備え付け
- 荷物は段ボール15箱、卓上ライト(勉強机用)、小さい折りたたみテーブル、PC、PC棚、電気ケトル、姿見、ハンガーラック、掃除機
- 業者さんに頼まずに両親と3人で作業
- 予定
午前 荷物の運搬と掃除
午後 配送受け取り、組み立て、買い出し - 実際
8:00~ 車に荷物を積む、実家の部屋掃除
8:30~ 移動
10:00~ 新居の掃除、荷物搬入、開封
12:00~ 家具・家電が届く、家具の組み立て
14:00~ 近所のファミレスで遅いお昼、日用品買い出し
16:00~ カーテンを見に行く
実際は3人で集中してキビキビ動いたせいか予定より早く終わりました。
カーテンは事前に寮のざっくりした間取りだけしか知らず、実寸がわからなくて購入出来ていませんでした。夕方に急いで大型量販店に行き調達しました。
他は特に不足もなかったですし、当日から必要な物や当日の流れを考えてあったので焦りませんでした。
荷物の量によっても作業時間が変わると思います。
他の寮生で同日以降の引っ越しを何人も見かけた印象では、大半の人は私と同じくらいの量でした。しかし、荷物の多い人では私の2倍近い人もいて、同じ間取りに引っ越すはずなのに意外と量に幅がありました。
多すぎないか不安な場合は、あらかじめ引越し業者さんに一度見積もりを取ってみるといいかもしれません。
引っ越しのプロが家にある荷物を見て、大体段ボール何箱分なのか予想を立ててくれます。
一人が使う段ボールの平均は20箱だそうで、基本的に無料で引っ越し業者からもらえる範囲で済むと思います。
(会社によっては単身パックだと有料だったり、10枚ほどしか用意してないこともあるのでHPなどで確認しましょう。)
私の初引っ越し(大学入学時)は引っ越し業者に依頼しなかったため、家や近くのドラッグストアにある段ボールを譲り受けて用意しました。
正直大きさがバラバラで、車に運ぶのが大変だったり、柔らかい物もあったりして底が抜けないかハラハラしました。
(後で紹介する方法を使い、ガムテープの貼り方、梱包の方法を工夫したので荷物がバラバラになることはありませんでした。)
また、場所によっては虫の卵が付いてることがあるらしいです。私はそれを知ってからはほとんどお店からもらっていません。
ちなみに段ボールの調達は、遅くても引っ越しの2週間前くらいに済んでいると梱包の時間に余裕があります。引っ越し業者さんを頼むかを含めて3週間前から検討して見積もりを出してもらっていると安心です。
引越し荷造りのコツ、一人暮らしの場合
周りの友人や私もそうでしたが、初めての一人暮らしだと用意する家具家電は最低限だけにして、後から購入することが多ようです。
そのため荷物が一番少ない状態で引っ越しが出来て、比較的楽な引っ越しだとは思いますが、慣れない作業に疲れてしまうと思います。
荷物を詰め込む際に、つい思い出に浸ってしまったりすると思います。それも楽しいのですが、出来るだけムダな作業・時間を省けるように1つ1つの作業に集中しましょう。(集中は意外と重要なポイントです(笑))
分別し、物を減らす
不用品の処分に適したタイミングと言われる引っ越しの中でも、梱包前が一番不用品の選別をしやすいタイミングになります。
忙しいからとつい何も考えず段ボールにポンポンと荷物を入れたり、後から新居で整理すればいいやと考えてしまいがちです。
物を置いている場所にも家賃がかかっていると考えると、特に狭い1人暮らしの部屋にムダな物を置くスペースはないですよね?
判断しにくい物を2パターンに分けて対応しましょう。
- いつか使えそうな物、頂いた趣味の合わない物
- 使わないけど思い出や捨てられない物
いつか使うかも、は大抵使いません。(冠婚葬祭で使う物は除く)
私の経験上、直近の2~3年で使わなかった物の中で必要な時に無くて困った物はありません。
特に洋服は流行が巡ると言っても形が変わりますし好みも合うものも変わります。
しいて言うならホットプレートくらいかなと思いますが、大きいフライパンで焼いてから食卓に出すことも可能なので代用できますよね。
それがわかっていても引っ越してからだともったいなく感じたり、面倒に感じてしまい難しいので猶予時間を自分にあげましょう。
減らす方法は、段ボールでいつか使えそうな物・趣味の合わない頂き物専用の「もったいないBOX」を作ります。
それから一旦貸倉庫などで保管し、完全に不要だと自分でも納得し捨てる覚悟が出来てから中古販売などで手放すのがオススメです。
有料サービスを利用すると判断しやすいですが、新生活で何かとお金のかかる時だと思います。私は専用に段ボールを用意して、ご両親が許してくれれば実家に、許してもらえなければ新居に開封しない物として持っていくことをオススメします。
新居に持って行く時は絶対に専用の段ボールに入れましょう。日常使うものと混ぜると判断が鈍るので注意です。
まずは写真などのデータにしてみることをオススメします。
スマホでもいいので一度データにしていつでも見られるようにします。データにしてから先ほど同様、段ボールで専用の「思い出BOX」を用意して入れます。
保管は後悔しないよう安全だと思う方法を選ぶのがオススメです。一定期間開封しないで画像で満足できるようであれば、転売や寄付で思い出や気持ちも昇華させてあげましょう。
私も直近の引っ越しでは時間がなくてぽんぽんいれてしまいました。そのせいもあって引っ越して1年半経った今も不用品の入った段ボールが残っています。
もちろん私がズボラなせいではあるんですが、引っ越してからだとなにかと理由をつけて、つい空いたスペースに置いてしまいたくなります。
どちらも半年~1年の保管期間を決めて、判断する日をスケジュールに組み込むと効率が良いと思います。
整理
荷物は使う場所ごとに梱包すると効率が良いため新居で使う部屋や場所ごとに整理していきます。
また、同じ場所で使う同じカテゴリーの物でも毎日使うものとたまに使うものがあると思います。今から荷ほどきまでの数日~数週間使わなくても我慢できる物(人によって違うと思いますが本や趣味の物、美容品など)から梱包していきます。
- 同じ場所で使う物を集め、
- 普段使わない物、たまに使う物(シーズン物など)
- 日常的に使う物
- 引っ越し前後の数日に使う物
- 当日使う物
に分けます。
特に当日分と引っ越し前後数日分の物は先に分けて、梱包する物に混ざらないように注意しましょう。
洋服であれば、クローゼットや引き出しにオールシーズンの洋服がぐちゃぐちゃだったり、別の場所にも普段着ない服がありませんか?
一度全て広げて、先ほどの分別で不用品を除き、オフシーズンの服、一年中着れる服、今シーズンの洋服、引っ越し前後の数日分の服(気温によって必要になる上着も入れる)に分けます。
引っ越し前後の数日分は洗濯できるかどうか考えながら用意し、混ざらないようにして次の順番に梱包していきます。
梱包
不用品を減らし、荷物を整理したらいよいよ梱包です。引っ越し前後に使わないオフシーズンの物から梱包します。
- 梱包する順番
- 使用頻度の低いオフシーズンの物
- 日常的に使うもの
- 引っ越し前後の数日で使うもの
- 当日使うもの
使用頻度の低いもの
例えば冬物の服やラグマットなど、当面使わない物から段ボールに入れます。
最初の方にも書きましたが、1か月以上前に梱包してしまうと、たまに寒い日があってコートを着たくなった時などに不便です。
私は1週間前~前日にガムテープ貼りをしました。
(封をせずに物を詰めて重ねているので転倒注意です。)
引越しまで3週間以上あり、時間に余裕があるなら洗える物は一度洗い、よく乾燥させてから梱包するのがベストです。
引っ越しの当日、前後数日で使う物
当日使うものは専用の段ボールを用意して、他の物とは違う場所に置きます。
私は当日持ち歩く貴重品は汚れてもいい斜め掛け掛けのバックに入れるので、そう言ったものも段ボールと一緒に置いておきます。
洋服やドライヤー、メイク道具など引っ越し前後の数日で使う物は、前日の数時間で梱包できると思います。出来ればキャリーケースに入れると開封作業を焦らずに済みます。
引越しの荷造りの詰め方
先ほどと多少重なる部分もありますが、私が工夫していることと引っ越し業者さんに教えてもらったポイントになります。
段ボールへの詰め方
- 同じ場所で使うものを同じ箱に入れる
- 段ボールの数を減らしたい場合
- 重いものは小さい段ボール
- 靴と鞄(バッグ)の梱包方法
- 服の梱包方法
例えば掃除用具などひとまとめにして同じ箱に入れず、使う場所ごとに箱を用意する方が開封時が楽です。
私はトイレットペーパーとトイレ掃除用品・マットのように、使う場所が一緒で、同じ箱に入れた方が効率いいけど抵抗がある物は、ゴミ袋で包んだりしていました。
食器などの割れ物や靴を入れる隙間に緩衝材代わりとしてオフシーズン(冬服)などを使う人もいるようです。
私はしまう時の手間を優先して、先ほどの同じ場所で使う物同士をいれました。優先することによって詰め方も変わってきますね。
本や食器などの重い物は、段ボールの底が抜けたり移動が大変になるので、小さい箱を選び入れ過ぎないようにします。
引っ越し屋さんに教えてもらったのですが、ガムテープは横一本だけでなく、画像の様に+または工になるように貼ると強度が増し安全だそうです。
「強度だけで言うとエの方がいいかもしれないけど、持つときに滑ることがあるから注意してね」だそうです。
強度を見るために、上をエ貼り、下を+貼りして真ん中に力を入れてみました。
下側の+貼りの方だけ剥がれているのがわかりますか?エの方は何も変化がないのに対して、+の方は蓋の部分よりも側面が中側に入ってしまいました。
実際に側面を押して試してみた感覚的にもエの方が横からの衝撃に強く、かなり剥がれにくかったです。
軽い物は使用後に側面を押せば簡単に解体できるので+貼り、重い物は強度の強いエ貼りすることを個人的にオススメします。
本革、合皮、ビニールなど破れやすい物もあると思います。
これも引っ越し屋さんに聞いたのですが、靴もバッグも1つずつふんわり新聞紙で包みます。
靴は売っている時の様に側面を下にして互い違いになるように入れます。元の小箱が残っている物は小箱ごと入れます。
バッグは寝かせずに普段使う向きで入れます。
それぞれ満杯にならなくても大丈夫です。段ボールを多めに使っても荷物の総量に大きく影響するほどではないそうなのでぎゅうぎゅうに詰めず、多少余裕があるように使いましょう。
コートは袖を内側にたたみ、上下半分に折る程度で面いっぱいを使い、出来るだけ折癖やシワにならないようにします。
ジーパンはベルトの部分を重ねないように畳みます。他は丸めてコンパクトに隙間が無いようにしています。
荷物内容などの書き込み方法
詰め込みの際は、ガムテープをしてから書き込むことが多いので忘れがちですが、上だけしか書きこんでいないと積み上げた時に見つけられなくなります。面倒ですが側面も含め最低3面に書くと不便しません。
また、重い荷物を転がすのは大変なので、荷物を入れる前に大体書きこむのがオススメです。
書き込む内容は詳細なほど引っ越し後が楽です。全体に統一出来るように書く項目を決めておくといいでしょう。
私が書いていることをまとめてみました。
- 通し番号を振る
- 置く場所を記す
- 間取り図を用意します。
- 間取り図の荷物を置きたい場所に数字を割り振ります。
- 段ボールにも同じ色のマーカーで同じ番号を振ります。
- 使用用途は出来るだけ細かく書く
- 取り扱いに気を付けて欲しい時
〇/○○または〇‐○○(何箱分の何箱目)、123…など箱番号を書きます。
私は運搬の時の重要度は低いので右下に小さめに書いています。手間ですが、内容をリストアップすると管理しやすくて安心です。
特に長距離の格安引っ越しサービスを利用する場合に、他の人の荷物と一緒に運ぶので荷物が混ざる可能性もあります。自分でも管理が出来るのがベストです。
部屋に番号を振ります。明確に部屋がわかれていなくても実は荷物を置く位置を細かく指定できます。
(1箱ごとではなくまとめて置く場所のことです。)
- 私は
1部は当日部屋の入り口に貼り、他を相手と自分で1部ずつ持てるように2~3部コピーしておくと便利です。
オレンジや緑などで書き込みます。赤は取り扱い注意な物に使いたいので赤や黒以外で書くとわかりやすいと思います。
例えば玄関脇①キッチン②トイレ③…と割り振ったら、靴などの入っている段ボールに①キッチングッズや調味料に②トイレ用品に③と書いていきます。
よくやってしまいがちなのが、洋服の段ボールに洋服としか書かなかったり、書いても冬服としか書かないことがあります。それをさらにコートとかニットとか細かく書くと、急に必要になった時にも便利です。
割れ物は「われ物 注意!」、ひっくり返さないで欲しい時は「天地無用」と赤マジックで大きく書きましょう。特に気をつかって扱ってくれます。
たくさんの項目があったので大変かもしれませんが、少しでも参考になると嬉しいです。
まとめ
ただ段ボールに詰めるだけと思いがちな荷造りですが、工夫やコツを覚えると開封してしまうのが楽になったり、荷物に適した梱包・配送が出来ます。
配送業者さんを頼む場合、最大限のサービスを受けるためにもわかりやすい梱包が出来るといいですね。