蛇口の青い汚れカビや腐食ではなかった!
汚れの性質から効果的な落とし方、出来るだけ家にあるもので落とす方法を調べました。
水道の蛇口の青サビの正体は?
冒頭の蛇口の写真はピンぼけしていて見づらいかもしれませんが、こびりついている青い汚れは緑青というものです。
緑青は真鍮や銅に水が付き酸化したサビの一種で、青サビとも言われています。
アメリカの自由の女神や日本の大仏など全体的に白っぽい青緑色をしているのは緑青の色です。
蛇口の場合はメッキが削れてしまった箇所に出来てしまうので部分的に発生するようです。
単純に汚れているようにも見えるのですが、銅製品がボロボロになる腐食を防ぐ防腐効果や抗菌効果があります。
昔は化学的に効果が証明される前から、緑青に覆われた小銭を井戸に入れ水を清潔に保っていたようです。
また昔、顔料として使われていた頃は不純物が混ざっていたせいで毒があると考えられていましたが、
東大などで何年も研究され1990年頃には緑青自体は人体にもほぼ無害であることがわかっています。
そのため緑青に害はなく、むしろ天然の防腐・抗菌コーティングとも言えます。
とは言え、見た目が気になりますよね。1番簡単で効果がある方法は後でお伝えする重曹ですが、初期の汚れであれば重曹以外でも家庭にあるもので落とすことが可能です。
緑青の落とし方、蛇口でのコツ
酢と塩
- 落とす物→食用酢(穀物酢や米酢)、塩
- こする物→布かスポンジ
- すすぐ物→中性洗剤(食器用や浴室用の液体の物)
- 拭く物→布やキッチンペーパー
- 酢と塩を1:1で混ぜる。
- 布やスポンジに染み込ませこする。
時間があれば布やペーパーを巻き付けて5分程度つけ置きしてからこする。 - 中性洗剤でよく洗い、乾いた布などで拭く。
※塩素系漂白剤と同じ日にお酢を使うのは辞めましょう。まぜると毒ガスが発生して危険です。
- ポイント
- 布の方が力が入りやすくて落としやすいです。スポンジの場合、硬い方の不織布(研磨材不使用)がいいと思います。
- お酢(酸)が残ると臭うだけでなくサビ・カビの原因になるので③の中性洗剤でよく洗い流しましょう。
歯磨き粉やクレンザー
- 落とす物→歯磨き粉やクレンザー、不織布(研磨材があるもの)
- こする物→ラップや歯ブラシ
- 拭く物→布やキッチンペーパー
- 一度蛇口を濡らす。
- ラップに歯磨き粉を取りこする
- よくすすいで水分を拭き取る
- ポイント
- 研磨剤を使う場合は布やスポンジだと粒が隙間に入っていってしまうので、こする物は平らなラップが効率よくこすり落とすことが出来ます。
- スコッチブライトなど研磨剤入り不織布の場合は、他に拭く物を用意するだけでOKです。
落ちにくい緑青にはアルカリ性が効果的
上の方法で落ちない場合などには緑青は酸性なのでアルカリ性の物が効果的です。
重曹
簡単・安全なのでオススメです。
- 落とす物→重曹、水
- こする物→ラップ
- 拭く物→布やキッチンペーパー
- 小皿などで重曹と水を2:1で混ぜ、ザラザラの重曹ペーストを作ります。
- ラップにつけてこすります。時間があればつけ置きしてからこすります。
- よくすすいで水分を拭き取る
- ポイント
- 汚れの性質的にも相性がいいですし重曹は優しい研磨材になるので、つけ置き+こするのは効果が高いと言えます。
- お酢より臭いもすすぎ残しも考えすぎなくていいのが楽です。
アンモニア水
悪臭に注意が必要ですが最終手段として検討してみましょう。
- 落とす物→10%のアンモニア水(10w/w、10w/v、10vol%)、お酢(穀物酢、米酢)
- こする物→布やスポンジ
- すすぐ物→中性洗剤
- 拭く物→布やキッチンペーパー
- その他→マスク、眼鏡、ゴム手袋
- 物を準備したらマスク、眼鏡、ゴム手袋をします。換気扇も必ずつけましょう。
- 布にアンモニア水を染み込ませてこすります。
- 違う布にお酢をつけてこすります。
- アンモニア水とお酢を交互に汚れが落ちるまで何回か繰り返します。
- 念のため中性洗剤でよく洗い、水分を拭き取ります。
- ポイント
- アンモニアはアルカリ性で効果があるようですが、排泄物の臭いの成分でもあるので悪臭が強いようです。
私はまだ使ったことがないのですが、体験談を見てみるとマスクや換気は気休めでかなり強烈な臭いだそうですので、子どもや臭いに敏感な人がいる場合は厳しいと思います。
まとめ
見た目とは裏腹に抗菌・防腐効果がある緑青。
害がないとしても見た目で気になると思いますのでお酢や歯磨き粉、重曹など家にあるもので落としてスッキリさせましょう!
ただし、蛇口の場合緑青が現れると言うことはメッキが剥がれてしまっている状態だと思いますので今後はサビ防止のためにも小まめに水分は拭き取りましょう。