水をかけても一瞬で曇ってしまう浴室の鏡
お風呂に入ってない時はキレイなのに、入浴中に曇ってたら困りますよね
今回は曇る2つの原因と7つの予防方法をまとめましたのでぜひ参考にされてください。
お風呂の鏡の曇り止めにおすすめな予防方法
~原因から対策を考えよう~
曇ってしまう原因ですが、「水垢などで汚れている」か「結露している」の2つになります。
(稀に鏡の表面が変質している場合もあるようですがレアケースだと思いますので今回は除外します。)
そのためまずは「曇る」と思っている状況が単純に水垢などで見えていないのか、本当に結露で曇っている状況なのかを見極めましょう。
お湯をかけてもスッキリしなかったり、表面が乾いている時も水滴の後が薄っすら~白く残っていて、よく見ると水をはじく状態(撥水性)になっていてまだらに水滴が付きキレイに見えない状態なら、水垢や皮脂汚れが原因です。
この場合、いきなり以下の方法を試しても効果はありません。
こちらの方法で水垢をキレイに取り除いてから曇り対策をしましょう。
https://nanami-bibouroku.com/2018/10/24/post-186/
一方、新築(新しい鏡)でも条件が整うと出来てしまうのが結露です。
お湯をかけると一瞬きれいになるものの、もくもくと曇ってくる状態です。
こちらには今回の曇り対策が有効です。
結露とはガラスなど間にある物の内側と外側の温度・湿度の差で表面に細かい水滴が付く状態のことです。
冷えた鏡にシャワーや浴槽の蒸気など湿度が高い暖かい空気が触れることで結露します。
上に画像もありますが冬に部屋を温かくしているとガラスが濡れますよね?あれと同じ状態です。
結露の対策としては単純に鏡自体を温め温度差を無くすか、濡らして親水状態(表面の細かい水滴を繋げて水の膜が張っている状態)にするこの2つになります。
※よく聞く撥水とは表面の水滴がある程度の大きさになり重さで落ちるか空気の流れで落としやすくする方法です。
傘や車など屋外の物にはかなり有効ですが、浴室は基本的に空気の流れが強くない上に湿度が高く大きい水滴が表面に常に出来てしまい、あまり効果的とは言えません。
(逆に車などには親水性より撥水性のコーティングの方が有効だと思います。適材適所が大切ですね。)
では、ここから7つの曇り予防法を簡単なものからご紹介します。
洗剤やシャンプー・リンス、糊を塗る
家庭の知恵として実践されてきた方もいらっしゃるかもしれません。
原理としては界面活性剤や油分の撥水性を利用しています。
メリット:手軽、時短
デメリット:効果が短い、水垢・カビになりやすい
最も手軽だと思いますが、シャンプーなどはあくまで人の身体の洗浄ための物ですし残念ながら効果は短時間な上にリスクがあります。
お風呂出る際によーく綺麗に洗い落とさないと石鹸カスや油分が栄養分となり水垢やカビを誘発してしまいます。
昔テレビで裏ワザとして紹介されたそうですが、安易に真似しない方がいいかと思います。
ジャガイモや卵白、蓬の葉汁を塗る。
これも家庭の知恵ですね。こちらはでんぷんの親水性を利用しています。
メリット:手軽
デメリット:効果が短い、カビ・ぬめり・悪臭になる可能性がある
先ほどより効果がありそうですが、リスクがあります。
よく洗い流さないと食べ物の栄養分がカビ・ぬめり・悪臭の原因になったり虫などを引き寄せてしまう可能性もあります。
鏡表面だけに塗り使用後にすすいでもきちんと洗えてなければ留め具の部分などに溜まりますし、排水溝を考えると…
個人的にはしないです、家族がしてたら止めさせます。
ドライヤーで鏡を暖める。
鏡自体を温める方法ですね。
メリット:鏡の表面を汚さない
デメリット:毎回入浴前に必要、漏電・鏡の破損
バストイレなどで試したことがある方もいるかもしれません。
効果がありそうですが漏電や破損の可能性があり最も危険だと言えます。
一般的に家庭で使用されている鏡はガラスで出来ています。
強い商品であってもガラスである以上、急激な温度変化に弱いので扱い慣れていない素人が高温になるドライヤーで温めるのは割れてしまうこともあると覚えておきましょう。
この方法なら温水シャワーを数分鏡にかける方が安全で効果的かもしれません。
浴室専用の曇り止めコーティング剤を塗る
浴室専用の物であればほぼ親水性だと思います。
(車用のガラコなど、撥水性の物は先にお伝えしたようにあまり使えません。)
メリット:安心して使える、専用品の中で最も安い
デメリット:塗り直しが必要
浴室鏡専用に作られているので、成分が水垢やカビの原因になるなどの心配なく使用できます。
有名な物でレックの曇り止めリキッドなどがあります。
乾いたきれいな状態の鏡に塗り、一旦よく乾かし、使用(入浴)の際に濡らして表面に水の膜を作ります。
数百円~1,000円で説明文では約10日に1回、約40回(1年)ほど持つのでコスパが良いです。
個人的な話をすると、
必要なお手入れは「効果が落ちてきたら鏡をキレイにして、よく乾燥させてから塗ってよく乾かす」これだけなのですがその塗り直しが面倒になってしまいました。
また効果としても、たっぷり塗らないと実感出来なかったので10回ほどで使いきってしまいました。
新築ですぐに塗り、塗った直後は見えるもののあまり持続せず、めんどうなわりに効果が薄いというイメージでした。
しかし徐々に効果が持続しなくなったように感じたので、もしかしたら鏡をキレイにするのが足りなかったのかもしれません。
その後諦めて放置してしまったので、また試した場合はレビューしてみたいと思います。
曇り止めフィルム(シート)を貼る
これは表面にコーティングを塗り親水性を利用しています。
メリット:手入れが簡単、水垢なども防いでくれる
デメリット:貼るのが難しい、定期的に交換が必要
使用(入浴)の際に濡らして表面に水の膜を作ります。
また、貼っている部分の鏡自体が汚れることを防いでくれるので定期的にフィルムを替えることで曇り止め効果と同時に水垢を予防し、鏡のキレイさを保ってくれます。
大きさによりますが1枚2,000円前後します。
寿命は半年~1年程度なのとキレイに貼るのが難しいことが難点です。
ここまでは市販品を使用する方法で、
この後の2つの方法はメーカーのオプション品や専門業者から購入可能です。
持ち家じゃない場合は大家さんの確認が必要かもしれません。
また基本的には自分での設置が出来ないので、鏡の本体代+取付の施工費が必要になります。
曇り止めコーティング鏡に交換する
ほとんどの商品が親水性を利用していて、
使用する時に水をかけるか特殊コーティングで親水膜を作る鏡です。
メリット:数年メンテナンス不要、汚れにくい、全面がキレイ
デメリット:取替時に費用がかかる、お手入れに気を使う
自分で塗るコーティング剤より強力ですがそのうち効果がなくなり数年で塗り直しが必要です。
またコーティング加工が取れないよう、メラミンスポンジを使わないなど普段のお手入れに気を使う必要があります。
防湿鏡(ガラス曇り防止器付き鏡)にする
防湿鏡は単純に腐食防止の加工をしているタイプと電源を通しているタイプがあります。
ここでは鏡の裏側をヒーターやシャワーの温水管を貼り付けたりすることで鏡を温め、曇り予防している物のことを指します。
メリット:カラリとした鏡でハッキリ見える
デメリット:部分的にしか曇り止め効果がない、水垢予防の手間がかかる、ランニングコストもかかりコスパが悪い
表面を乾燥させて使う物が多く洗面所の鏡の様にキレイに見えますが、対処方法として最も高額な上にデメリットを理解していないと後悔することになります。
乾かす範囲が限られていたり、電源を入れて数分待つ必要があります。
今まで電源無しの通常の鏡だった場合、電気工事費用がかかりますし、取り扱い業者さんに工事可能か見てもらう必要もあります。
また、取付後は自然乾燥しやすいので使用前後で毎回きちんと水気を切らないと水垢が出来やすいですし、漏電が無いか定期的にメンテナンスが必要です。
決してアンチ防湿鏡派でも業者の人間でもありませんが、主婦目線で見て個人的には現在の商品だとコスパが悪くデメリットが多いように思います…
以上が7つの予防方法でした。
その中から個人的にオススメな方法は
曇り止めの「(親水性)コーティング剤を塗る」「フィルムを貼る」「コーティング鏡に交換する」の3つになります。
偶然ですが3つとも親水性を利用している方法でした。
湿気の多い浴室では湿気を利用した方が利便性が高く、そのために商品も多いのかもしれません。
また、シート以外の方法では効果を持続させるために、
スクイージーなどで入浴後に水気を切り、浴室用洗剤で時々洗うことでうろこ状の水垢を防ぎましょう。
まとめ
調べてみると曇り止めも様々な方法がありました。
家庭の知恵も昔は優秀な方法だったかもしれませんが、今はそれを上回る便利な物があるので上手く活用したいですね。
余談ですが古い鏡は側面が防湿加工されておらず、サビやすく周囲に錆を散らしてしまう場合もあるので、これを機に新しい鏡を検討してみてはいかがでしょうか。
また、なかなか知る機会がないのですが鏡には10年程度の寿命があります。持ち家の場合はいずれ交換が必要なことを念頭に選びましょう。
個人的には本当に曇らない・水垢つかないなら曇り止めシートが一番いい方法な気がします。
大掃除の際に貼り替えて、普段はお湯をかけるだけでいいなんてズボラの味方ですよね!(笑)
予算やメンテナンスの手間などから自分に合った方法を選び、快適なバスルームにしましょう。