曇り止め加工の鏡だったはずなのに、いつの間にかウロコ状の水垢がびっしりついててシャワーをかけても弾いちゃって、曇るかどうか以前に模様がついちゃってどうしたらいいのかわからなくなりますよね。
今回は汚れにくいコーティング加工のされたガラス鏡の水垢の取り方を調べてみました。
浴室鏡のうろこ状になった水垢を取る方法
取り方の前にあれ?うちの鏡はコーティング加工ありなのかな?と思ったら鏡を見てみてください。コーティング加工の物は下の方にシールが貼られていて、商品名か「コーティング加工が削れてしまうのでこすらないようにして下さい」と言った内容の表記があると思います。
元からシールがない場合、大家さんやハウスメーカーなどの担当者に問い合わせてみればわかると思います。が、手間だと思いますので、コーティング加工無しの物でも、弱い加工有りの物向けの表面に傷が付きにくいより安全な方法になりますので参考にされてください。
そもそも水垢だと思っている白い汚れは水垢と湯垢の2種類あり、対処法が違うことを把握しておきましょう。
- 水垢
- 湯垢
炭酸カルシウムが蓄積されたアルカリ性の汚れで酸性(クエン酸など)の物で溶かしたり分解出来ます。
マグネシウムと石鹸の成分がくっついた酸性の汚れでアルカリ性(重曹など)の物で溶かしたり分解出来ます。
そのためどちらか判断できない場合はどちらにも対応している中性クレンザーを使うことをオススメ…したいのですが、ホーローなど頑丈な素材とは違い、クレンザーを安易に使用すると傷ついて原状回復できなくなる可能性があるので、多少手間がかかるかもしれませんが傷や変質をさせない方法から試すのが安心です。
クエン酸パック
家にあるもので出来る最も安全と思われる方法です。
- 用意する物:クエン酸、水、計るもの、スプレーや水差し容器、ラップ、(ペーパー)
- 掃除方法
- 水200mlに対しクエン酸小さじ1(5g)を溶かしクエン酸水を作ります。
(個人的にはスプレー容器に作り置きがオススメです。100㎖で30×60程度の鏡、数回分を作れます。) - 水垢に直接かけるかペーパーに染み込ませ、その上から蒸発しないようにラップを覆い1~2時間つけ置き(放置)します。※1
- 時間がたったらかけていたラップなどでこすります。
- よくすすぎましょう。※2
- ペーパータオルでから拭きします。
- 一度で落ちなくても数日ごとに①~③を数回繰り返すとポロポロ落ちます。
※1
長くても半日程度のつけ置きにしましょう。
鏡によっては銀部分や留め具などに変質が起こります。
※2
壁がタイルの場合は目地が弱ってしまうのでよくすすぎましょう。
しかしこすりすぎで鏡の淵から銀部分に酸が入ってしまうと錆の原因となりますので注意しましょう。
万能Jrくん(ジュニア)
クエン酸パックで効果がなかったりめんどくさい場合は、クエン酸よりは値が張りますが、プロも御用達のクリーナーもあります。
- 用意する物:万能Jrくん、磨く物(不織布など)、汚れていいタオル、拭き取り用のペーペータオル(キッチンペーパーなど)
- 掃除方法
- 温水シャワーで鏡を温めます。
- 不織布などに万能Jrくんをたっぷり取り、小さな円を描くように優しくこすります。
- 表面が乾いてきたら万能Jrくんを付けたします。
- タオルを濡らし軽く絞って万能Jrくんを拭き取り、水垢が取れていたらシャワーでキレイに流します。
- ペーパータオルでから拭きします。
中性クリーナーで界面活性剤で汚れを浮かせ取り除き、研磨剤不使用のため傷がつきません。
(もちろん力を入れ過ぎれば磨きキズは付きますが)
鏡だけでなくシンクやIH、ガラス、合皮、電化製品など広範囲でIH、色んな用途で使用可能なので私も気になっています。
IHクリーナー(ガラストップクリーナー)
研磨剤と保湿剤や界面活性剤などで出来ている乳液~クリームの固さの洗剤です。
商品によって研磨剤の粒子の大きさや割合が違うのですがガラス製品向けなのである程度安心して使えます。
※研磨剤が入っているので目立たない部分で撫でる程度から試した方が安心です。
- 用意する物:クリーナー、擦る物(不織布など)、汚れていいタオル、拭き取り用のペーペータオル(キッチンペーパーなど)
- 掃除方法
- 温水シャワーで鏡を温めます。
- 不織布などにIHクリーナーをたっぷり取り、小さな円を描くように優しくこすります。
- 表面が乾いてきたらクリーナを付けたします。
- タオルを濡らし軽く絞ってクリーナーを拭き取り、水垢が取れていたらシャワーでキレイに流します。
- ペーパータオルでから拭きします。
私が調べたところ現在安心して使えるのはクエン酸パック・万能ジュニアくん・IHクリーナーの3つでした。
万能Jrくん、IHクリーナーは30㎝×60㎝程度で本来はさっと5分ほどの使用が理想だと思います。(私は自己責任で10分ほどを目安にこすります。)一番手間がかかるのはクエン酸パックで、つけ置き時間もあるし効果も一回ではわかりにくいですが一番安全だと思います。そのため私はコーティング加工を残したい場合はクエン酸パックで根気よく試すのがベストかなと思います。
なぜこの3つしか安心出来ないと判断したのか次でお話します。
浴室鏡鏡で曇り止め加工の場合使っちゃいけない物
カビ取り漂白剤(カビキラーなど)
カビじゃないのにむやみに使用すると水垢は取れないのに黄ばみになり、プロの掃除屋さんに頼んでも取れなくなる可能性があります。
メラミンスポンジや研磨剤入り不織布(スコッチブライトなど)
優しい力で時々使うくらいなら問題ないようですが、目に見えないキズがついてしまいます。
そこに汚れが入り込んで取れやなくなり、つい力が入ってしまって、さらに傷が増え また汚れがと悪循環で徐々に鏡が白濁してしまい、何をしても修復できなくて鏡を新品に替えるしかなくなるケースがあるようです。
便利だし安いし簡単なんですけどね…私も白濁させてしまったことがあるのでこれのせいなのかも?と後悔しています。まだされていない場合は万能Jrくんなどを試してみましょうね!
サンドペーパー(紙やすり)、歯磨き粉、クリームクレンザー
メラミンスポンジと同様ですがこちらは目に見えて傷がついてしまうケースが多いようです。
クエン酸パック・万能Jrくん・IHクリーナーで取れない場合や表面に傷がついている場合は、素直にクリーニング業者に頼るか新品交換を覚悟した上で一度コーティングごと汚れを取り除きます。そのうえで曇り止めフィルム・シートを検討してみましょう。
自力で頑張ると決めてウロコがまだある状態なら、最終手段として自己責任で耐水サンドペーパーの使用もありだと思います。 あれ?つい今さっき使っちゃダメって言ったのに?と思いますよね。そうなんです、だから買い替え覚悟で最終手段として使うんです。
研磨剤入り不織布とかの方がいいかも?とも思ったのですが汚れだけを削り取る時に力がつい入ってしまい、キレイな部分まで傷を付けてしまった失敗談を目にしました。そのため効率よく最小限の力で水垢が取れるのは耐水サンドペーパーだなと思ったからです。
ただし、自己責任とは言え出来るだけ傷をつけないようにするには注意が必要です。目の細かい耐水ペーパーで6割程度の水垢を取るイメージで使いましょう。
- 掃除方法
- 100円ショップやホームセンターで耐水ペーパーを用意します。
水に浸して使う用のサンドペーパーで裏側に#2000以上の大きい数字が書いてある物、目の粗さが細かい物を選びます。 - 指またはスポンジに巻き付けて使うよう切ります。
- 温水シャワーで鏡を温めます。
- サンドペーパーも濡らし6割の汚れを取るイメージで削ります。
※完全に取ろうとしないで残りは優しく取りましょう。 - 一度削りカスを流し、残りをクエン酸パックなどで取り除きます。
今回無事にウロコが取れた場合も、残念ながら鏡に多少のダメージがあることを頭に置いておきましょう。
鏡のコーティングを守る掃除方法
では、少しでも鏡をキレイに長く使うために今から出来ることは自然乾燥させない、ゴミのない乾燥した状態を保つこれに尽きます。
入浴の最後にマイクロファイバータオル(クロス)やペーパーで拭き取るか、スクイージー(水切りワイパー)で水気を切ります。
また、いずれもこすってキレイにするので多少はコーティングが剥げている可能性が高いこととお手入れが楽なので曇り止めフィルムを張ることをオススメします。
まとめ
めんどくさいからと日々何もしないでいると気が付いたらうろこ状の水垢になり、それが強く固まってしまうと自分で取るのはなかなか頑固で苦労します。
そうならないように今後は日々鏡の水気を切っておきましょう。